半導体IPプロバイダのCAST社は、このたび提供中のJPEGエンコーダコアについて、 その機能と性能の拡張を発表しました。
(Woodcliff Lake, NJ, June 4, 2012)
今回の機能拡張によりシステム設計者は、アップリケ-ションに対応したJPEG圧縮機能の調整を2通りのレート制御オプションから選択することができます。
1.バッファリミッテッド・ブロックベースレート制御方式が、良質な画像を保持しながらバッファリングおよび伝送路用のオンチップメモリーを最小化します。
2.モーションJPEGビデオ指向レート制御方式がモーションJPEG(JPEG動画)ストリーミングにおける最高品質を可能にし、かつハードウェアリソースを効率的に使用します。
CAST社のマーケティング副社長Nikos Zervasは、「JPEG画像圧縮技術の現状は、単一サイズのコアで各アプリケーションに適した画像圧縮方式をカバーすることはできません。特定の圧縮アルゴリズムと画像処理選択オプションで回路を製作することで、所望する性能とは大きく異なる結果が出てきます。我々のJPEGエンコーダを活用することで、それぞれのシステムにあったより適切なエンコーディングが可能になります。」と述べています。
今回発表するJPEGエンコーダコアは、最新のアルテラ社およびザイリンクス社FPGAに実装可能であり、最大400メガ/秒のサンプリングが可能です。すなわちひとつのエンコーダコアで1080p@60fpsの動画データをアルテラ社のCyclone-Vあるいはザイリンクス社のArtix-7といった低価格FPGAデバイス上で実現できます。
アプリケーションの実行とデバッグが可能です。また4k@30fpsのデジタルシネマをアルテラ社のStratix Vあるいはザイリンクス社のVirtex-7といったハイエンドFPGA上に実装可能です。このコアはザイリンクス社の新しいツールセットVivadoでテストされ、ザイリンクス社のデバイスとの協調動作時にはさらに効果的となります。
CAST社は、広範かつ特化した画像圧縮IPコアとそのサブシステムをご提供しています。
例えばJPEG、Scalado Speedtags JPEG、12/8ビット拡張JPEG、ロスレスLJPEGおよびJPEG-LS、そしてJPEG 2000に対応しています。
また動画圧縮コアとして複数のH.264プロファイル、MPEG2、そしてDVをサポートします。
JPEGとH.264のIPコアは長年のパートナーであるAlma Technologies社より供給されています。
詳細なデータシートはCAST社ホームページ(英語)に掲載されています。
(http://www.cast-inc.com/ip-cores/images)
国内でのお問い合わせはプロトタイピング・ジャパン株式会社まで。
CAST, Inc., 11 Stonewall Court, Woodcliff Lake, NJ 07677 +1 201.391.8300