米CAST社の8051マイクロコントローラIPコア向け Single-Wireデバッグ環境を新たにリリース

半導体IPプロバイダのCAST社は、このたび8051IPコア向けの新しいデバッグ環境を発表しました。
これは従来のJTAGデバッグ環境においては4本必要とされていた接続を1本とした画期的なソリューションです。
(Woodcliff Lake, NJ, May 30, 2012)

このR8051XC2? マイクロコントローラ向けの新しいSingle-Wire On-chip Rapid Debugging(SWORD)
インタフェイスは、 8051をそのデバッグユニットと1本のICデバッグポートで接続します。広く普及しているJoint Test Action Group (JTAG) IEEE 1149.1規格とバウンダリスキャンアーキテクチャにおいては、同等機能の接続のために4本の接続ポートが必要となります。一方、SWORDにおいてはJTAGよりも3つ少ない1つのICチップパッドのみを必要とします。これはモバイル機器等の先進的システムのアプリケーションでは大きなアドバンテージです。

CAST社のマーケティングVPであるNikos Zervasは、「私たちのお客様のあいだでは、引き続き多くのアプリケ-ションで8051が最適な選択肢となっています。この新しいSWORD-シングル・ワイヤ接続のデバッグ環境は、JTAGピンを3本削減しながらも、8051コアのリソース効率を向上し、完全なデバッグ機能を提供できます。」と述べています。

SWORDインタフェイスは、CASTが8051コア向けに提供しているEvatronix? Application-DebuggingSupport EnvironmentEvatronix? (EASE?)と合わせての運用となります。このデバッグ用ソフトウェアは8051の特別なブロックを使い、SWORDもしくはJTAGで外部のデバッグポートに接続します。
そして設計者は、EASEで提供されるインタフェイス、あるいはKeilツールを使用してソフトウェアアプリケーションの実行とデバッグが可能です。

CAST社およびEvatronix社は、1997年に最初の8051IPコアをリリースして以来、数百のお客様のプロジェクトで採用され、8051コアベースシステムの商品化をサポートして来ました。
SWORDは8051コア-R8051XC2で利用可能です。R8051XC2はオリジナルコアよりも12.1倍高速な実行スピード(業界最高速)を実現できるコンフィギャラブルなIPコアです。またMCS-51とインストラクションセット互換の面積最適型コンパクトIPコアT8051や、80251 IPコア-80251XCにおいても利用可能です。

このデバッグ環境の詳細はCAST社ホームページ(英語)よりご覧下さい。
(http://www.cast-inc.com/)
国内でのお問い合わせはプロトタイピング・ジャパン株式会社まで。

Evatronix, SWORD, EASE, R8051XC2, T8051, and R0251XC are trademarks of Evatronix SA.
MCS-51 is a registered trademark of Intel Corp. CAST is a trademark of CAST, Inc.
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