米CAST社、最小・最低消費電力のOpenVGベクターグラフィックスIPコアをリリース

Woodcliff Lake, NJ – 2014年4月17日 – 業界最高水準の小型低消費電力ベクターグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)IPコアが、IPプロバイダである米CAST社から入手可能となりました。

ThinkVGベクターGPU IPコアは、 OpenVG 1.1ベクターグラフィックスAPIの完全なサポートを提供しています。同社は、160Kゲート(メモリを除く)というサイズは、これらの処理を実行するには最小のコアであり、また最高のエネルギー効率であると考えています。これは、スケーラブルベクターグラフィックスフォーマット(例えば、ベクトル·フォント、 SVG画像、 PDFファイル、またはFlashアニメーション)や、スマートウォッチ、ハンドヘルド、フィーチャーフォン、電子書籍リーダー、自動車などの分野における低消費電力デバイスを採用した、洗練されたユーザー·インタフェースを可能にするためのThinkVGに最適です。

本IPコアを採用した製品はプロダクションステージにあり、実証化もされています。トップTierカスタマーでは、既にThinkVG GPUを組み込んだ大量のコンシューマデバイスを出荷しております。

グラフィックス処理の専門家集団であるThink Silicon社の設計により、面積が削減されたThinkVGが、複数の浮動小数点ユニット、内部の命令キャッシュとデータキャッシュを伴い、 VShaderすなわち単一命令複数データ(SIMD)シェーダプロセッサを中心に構築しています。コアはラスタライズおよびテクスチャマッピングを処理するグラフィックスアクセラレータを含み、さらに小規模VLIW (超長命令語)をブレンディングユニットを含みます。電力の制御抑制は、小さなシリコン面積、独自の外部メモリアクセス最小化フレームバッファ圧縮技術、高度な電力管理機能、および動的な電圧・周波数スケーリング(DVFS)による使用削減待機、等の技術に基づきます。

Think Silicon社のマネージングディレクターGeoge Sidiropoulos氏 は以下の通り述べています。

「我々はThinkVGのソリューションとして、消費電力の大きいGPUと非プログラマブルハードワイヤードグラフィックアクセラレータ間のギャップを埋める高速ベクターグラフィックスのレンダリングを必要とする組み込み機器に向けて非常にコンパクトで低消費電力のソリューションを提供できます。さらにコンポーネントの再利用によって、最高のスループットあたりのゲート比を実現するバランスの取れたハードウェアパイプラインによって、ユニファイドシェーディングアーキテクチャを設計することに注力しました。」

ThinkVGは、VShader上で実行されているソフトウェアライブラリがOpenVG 1.1を実装し、さらにAPIパッケージがコマンドリストを使用することで生じるCPUのオーバーヘッドを最小限に抑えることに重点を置いたシステムのホスト·プロセッサ上で動作することで完成します。

米CAST社の最高執行責任者(COO)ニコス・ゼルバスは以下の通り述べています。

「このOpenVGベクターGPUはミッドレンジデバイスにハイエンドのグラフィックス性能をもたらしながら、長いバッテリ
寿命と全体的な低コストを実現したい製品設計者のための優れたソリューションです。2Dまたは入門的な3Dグラフィックス
機能とスピードしか実現出来なかったシリコンサイズや消費電力で、高性能なグラフィック処理が可能になるのです。」

ThinkVG OpenVGのIPコアは、ソフトウェアライブラリやAPIパッケージ、ドライバ、コンパイラ、および他の開発サポート体制で、 RTLソースコードで使用できます。またCAST社のライセンスフリーのIPコア、GPUとグラフィックスアクセラレータ、 32ビットプロセッサと8051 、 H.264とJPEG圧縮、システムペリフェラルおよびインタフェース、等、多くの有望なIPコアファミリーを備えたサブシステム製品ラインの一部となっています。

詳細は www.cast-inc.comをご覧下さい。またはTwitterで@castcores をフォローしてください。

OpenVGは Khronos Group.の商標です。その他の商標はすべて、それぞれの所有者に帰属します。

米CAST社(CAST, Inc.): 11 Stonewall Court, Woodcliff Lake, NJ 07677 • tel: +1 201.391.8300
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