米CAST社、H.264 Video Over IPサブシステムをリリース

2013年10月11日, Woodcliff Lake, 米NJ州 ー 半導体IPプロバイダのCAST社は、モバイルデバイス等の応用が見込まれ、動画ストリーミング技術を容易に実現できるハードウェアリファレンスデザインをリリースしました。

この新しいサブシステム「H264OIP-HDE」は、CAST社が用意する次の3つのIPコアをインテグレーションしています。
– 高品質な動画圧縮を実現するH.264 HP-E (High Profile Video Encoder)IPコア
– リアルタイム伝送プロトコル(RTP)IPコア
– インターネットプロトコル伝送向け動画データ処理用UDP/IPハードウェアスタックIPコア

フレキシブルな動画、メモリ、およびネットワークインタフェイスが、システムインテグレーションをシンプルにします。また、オプションとして用意されるロジックブロックにより、独立した、プロセッサフリーのサブシステムオペレーションが可能になります。提供できるハードウェアリファレンスデザインスイートでは、ストリーミングシステム開発プロジェクトにすぐに適用可能なデザインも提供します。
H264OIP-HDE
この新しいサブシステム「H264OIP-HDE」は、最小動画遅延が必須となる低レイテンシーのアプリケーションの実現に強力なソリューションです。H.264エンコーダコアがもたらす最先端のレートコントロール性能、ほぼレイテンシーゼロのハードウェア的RTP/UDPIP動画処理、そしてキャプチャーデバイスによる非圧縮動画ストリームの直接処理能力等々が、H264OIP-HDEサブシステムに、極めて低レイテンシーな(5ns以下)動画ストリーミングを実装します。さらにそのサブシステム固有のハードウェアインプリメンテーションは、 ソフトウェアベースの他のソリューションよりも極めて低電力になります。

「このVideo Over IPサブシステムは、私たちが提案する優れたH.264圧縮技術によって、高性能、低レイテンシー、低電力な、有線/無線LAN上での動画ストリーミングを実現します。フルセットソリューションスイートは、ハードウェア上でのHDMI/DVI to イーサネットストリーミングであり、また同スイートからのカスタマイズサービスを含め、あらゆる画像入力とネットワークコントローラの組み合わせについて、完全に検証した形での提供となります。」とCAST社COOのニコス・ゼルバスは述べています。

今回発表したストリーミングサブシステム向けリファレンスデザインは、Altera社Stratix IV、Arria Vファミリー、 Xilinx社Kintex-7ラインナップでの適用が可能です。リファレンスデザインキットには、上記FPGAにインプリメントされたCAST社および関連する他IPコア、そしてインタフェイス、メモリ、ドライバ、ソフトウェアが含まれます。

また、CAST社のIPカスタマイズサービスでは、メモリコントローラ、画像入力インタフェイス(DVI、HDMI、MIPI-CSI、SDI等)、IPベースのMACコントローラ(イーサネット、802.11 Wi-Fi等)をサブシステムにインテグレーションします。またマルチ動画チャネル、動画プリプロセスモジュール、圧縮アルゴリズム(JPEG、JPEG 2000)、上記FPGA以外へのマッピング等々への対応については、オプションサービスとなります。

H264OPI-HDEサブシステムは、ASIC向けにRTLで、またFPGA向けにネットリストで供給可能です。このIPコアスイートには、H.264エンコーダコア(Alma Technologies社)、RTPおよびUDP/IPコア(CAST)、そして他の必要されるいくつかのファンクションブロックコアが、ドキュメンテーションと共に含まれています。

詳細についてはwww.cast-inc.com(英文)をご覧ください。

CAST, Inc., 11 Stonewall Court, Woodcliff Lake, NJ 07677 +1 201.391.8300

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